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腰痛

腰痛について

腰痛
腰(脊柱)

先天性異常や側彎症、腰痛分離症など主に成長に伴っておこるもの、変形性側弯症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変性すべり症など主に加齢により生ずるもの、腰椎骨折や脱臼などの外傷、カリエスや化膿性脊椎炎などの感染症や炎症によりるもの、転移性癌などの腫瘍によるものなどがあります。

診断

いろいろな原因があり、また病態により治療法は異なるため正確な診断が重要です。必要に応じてX線検査(レントゲン)やMRI検査などを行います。

治療

内服薬、ブロック注射、コルセットなどの装具療法、運動器リハビリテーションがあります。また手術が必要な場合があります。

予防

腰痛で日常生活が制限されてしまうと体力が低下し、腰を支える筋力も衰え、また精神的にも落ち込むため、さらに腰痛が起きやすくなります。そのためには、中腰にならないなど日常姿勢に注意し、また腰の支持性を高めるための運動や体操をすることをお勧めします。

安静にしていても痛みが軽くならない、しだいに悪化する、発熱している、下肢がしびれ力が入らない、尿漏れがするなどの症状を伴っている場合は、放置したり自分で管理することは禁物です。
心配なことがあれば当院整形外科を受診してください。

腰痛の病態

側弯症

日本での発生頻度は1~2%程度で女子に多く見られます。
原因不明の側彎を特発性側彎といい、全体の60~70%を占めます。その他には、先天性側彎症、症候性側彎もあります。
症状としては、背骨が左右に湾曲した状態で、背骨自体のねじれを伴うことがあり、通常小児期にみられる脊柱変形をさします。左右の肩に違い、肩甲骨の突出、腰の高さの非対称、胸郭の変形、肋骨や腰部の隆起などの変形を生じ、側彎が進行すると、腰背部痛や心肺機能の低下をきたすことがあります。

腰椎椎間板ヘルニア

症状は、腰や臀部が痛み、下肢にしびれや痛みが放散したり、足に力が入りにくくなります。背骨が横に曲がり(疼痛性側彎)、動きにくくなり、重いものを持ったりすると痛みが強くなることがあります。
原因は椎間板は繊維輪と髄核でできていて、背骨をつなぎ、クッションの役目をしています。その一部が出てきて神経を圧迫して症状がでます。椎間板が加齢などにより変性し断裂して起こります。
悪い姿勢での作業、喫煙などでヘルニアが起こりやすくなることが知られています。

腰部脊柱管狭窄症

中高年に発症することが多く、もっとも特徴的な症状は、歩行と休息を繰り返す間歇性跛行です。
腰部脊柱管狭窄症では腰痛はあまり強くなく、安静にしている時にはほとんど症状はありませんが背筋を伸ばして立っていたり歩いていたりすると、太ももや膝から下にしびれや痛みが出て歩きずらくなります。しかし、少し前かがみになったり、腰かけたりするとしびれや痛みは軽減されます。
進行すると、下肢の力が落ちたり、肛門周囲のほてりや尿のでが悪くなったり、逆に尿が漏れることもあります。
原因は、加齢、労働あるいは背骨の病気による影響で変形した椎間板と、背骨や椎間関節から突出した骨などにより、神経が圧迫されます。
脊柱管は背骨、椎間板、関節、黄色靭帯などで囲まれた脊髄の神経が通るトンネルです。年をとると背骨が変形したり、椎間板が膨らんだり、黄色靭帯が厚くなって神経の通る脊柱管が狭くなって、それによって神経が圧迫を受け、神経の血流が低下して脊柱管狭窄症が発症します。

背椎分離症・分離すべり症

症状は腰痛の場合と、お尻や大腿の痛みを出す場合があります。痛みは腰椎を後ろにそらせたら時に強くなります。10~15歳ころから生じますが、青少年から高齢者まで広い範囲にわたって腰痛や下肢痛・しびれがでます。
原因の多くは体が柔らかい中学生頃にジャンプや腰の回旋を行うことで腰椎の後方部分に亀裂が入って起こります。ケガのように1回で起こるわけでなく、スポーツの練習などで繰り返し腰椎をそらしたり回したりすることで起こります。一般の人では5%程度、スポーツ選手は30~40%の人が分離症になっています。
分離症は10歳代で起こりますが、それが原因となってその後徐々に「分離すべり症」に進行していく場合があります。

転移性脊椎腫瘍

症状は癌によって侵された脊椎の痛み(背部痛や腰痛)が生じ、脊椎を圧迫している場合は麻痺が生じます。
原因は元の癌の細胞が脊椎の骨に運ばれて行き、そこで癌細胞が増殖して骨を破壊します。破壊され弱くなった脊椎が負荷を支えられなくなると骨折を生じます。骨折の骨片や膨らんだ腫瘍によって脊髄が圧迫されると麻痺が生じます。

腰痛でお悩みの方は、まず整形外科を受診されることをお勧めします。

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